●禁止事項(第33条) 「反則判定基準」
(1)頭を前届した姿勢(頭を先にたたみにつく)で、内股、跳腰、はらい腰等ににより、巻
き込むこと。
「反則負け」
(2)はらい腰等をかけられたとき、相手のささえている足を内側からかり、または払うこ
と。
「警告または反則負け」
(3)かわづかけで投げること。
「警告又は反則負け」
(4)しめ技の中で、胴じめ及び首または頭を直接足ではさんでしめること。
「注意」
(5)ひじ関節以外の関節をとること。
「警告または反則負け」
(6)首の関節および脊椎に故障を及ぼすような動作をすること。
「警告又は反則負け」
(7)背をたためにつけている相手を引き上げ、またはだき上げたとき、これをつき落とすこ
と。
「警告または反則負け」
(8)試合者の一方が後ろからからみついたとき、これを制しながら、故意に同体となって後
方に倒れること。
「警告又は反則負け」
(9)立った姿勢からわき固めをかける場合、一拳に体を捨てること。
「警告負けまたは反則負け」
(10)積極的戦意に欠け、攻撃しないこと。注)省略
「指導」
(11)故意に相手と取り組まず、勝負を決しようとしないこと。
「指導」
(12)立ち勝負のときに見苦しい姿勢をとること。
「指導(6秒以上)」
(13)故意に場外に出ることや相手を出すこと。
「警告」
(14)立ち勝負のときに、場外に出ること、ただし、相手の技または動作によって出る場合を
除く。
「注意」
(15)立ち勝負のとき、相手の同じがわのえりやそでをとったままの姿勢や、帯やすそ帯を
握ったままの姿勢を続けること。
「指導(6秒以上)」
(16)相手のそで口やそそ口に帯を入れて握ること、また、立ち勝負とき、そで栗に触れて握
ること。
「指導」
(17)立ったままで、試合者が互いの手の指を組み合わせ姿勢を続けること。
「指導(6秒以上)」
(18)服装をめだすこと、及び審判員の許可を得ないで勝手に帯などをしめ直すこと。
「指導」
(19)寝技に引き込むこと。
「注意」
(20)立ち姿勢からすぐに相手の足をとること、ただし、たくみに相手をたおす場合を除く。
女子の場合は「たたし、たくみに相手をたおす場合を除く」を除く。
「指導」
(21)帯のはしや上衣のすそを相手に巻き付けること。(注)省略
「指導」
(22)柔道衣をくわえたり、相手の顔面に直接手(または腕)や足をかけること。
「指導」
(23)固め技のとき、相手の帯やえりに足をかけること、また、相手の指を逆にして引き離す
こと。
「注意」
(24)下から両足で相手の首と脇下をけさにはさんで、首をしめたり関節技をかけた場合、相
手が立ち、またはひざまずいて引き上げられる姿勢になったとき、両足のはさみを解かぬ
こと。
「指導」
(25)場外で技をかけること。
「警告または反則負け」
(26)審判員の制止に従わないこと。
「警告または反則負け」
(27)試合中に無意味な発生や相手の人格を無視するような言動をすること。
「指導」「警告または反則負け」
(28)その他、相手の体に危害を及ぼしたり、柔道精神に反するようなこと。
「警告または反則負け」
●女子の場合は、次の各号を加える。
(1)第(3)号「かにばさみをかけること」
「警告または反則負け」
(2)第(22)号「相手の髪をつかむこと」
「警告または反則負け」
(3)「立ち勝負」のとき、相手の奥えりまたは背部を握り続けること。
「指導(6秒以上)」
さらに少年(小・中学生)の柔道試合は、次のことを加える。
・「立ち勝負」のとき、相手の後ろ(奥)えり、背部、または帯を握ること。「指導」
・ただし、技をかけるために、瞬間的(1〜2秒程度)に握るのは認められる。
・背部、または帯を握ることについては、相手のわきの下から手を入れて、瞬間的に握るのは良いが、肩ごし、または腕ごしに握った場合は、瞬間的であっても反則となる。
・両ひざを最初から同時について、背負い投げをかけること。「注意」以上。
・いきなり相手の脚(足)をとること。「注意」以上。
・関節技を用いること。しめ技のうち「三角じめ」を用いること。「注意」以上。
※小学生の場合は、関節技、しめ技のどれも禁止されている。「注意」以上。
・かにばさみ、もろ手がり、無理な巻き込み技、相手の首をかかえて大外がり、はらい腰などをかけること。「注意」以上。
・固め技などで首の関節、脊椎に故障を及ぼすような動作をとること。「注意」以上。